なりきりレイちゃん プロローグ2

JUMP

2007年08月29日 01:07

この話はサクセスの公式設定とは関係ありません。
後野まつりが出てくる見込みもなければ、
キャラデザ斎藤なつきさんなんてこともありません。

まあ、レジェンドのストーリーアプリってこんな感じかな・・・ぐらいで流してください。


Round 0 スカウト(つづき)

どっちが勝ったなんか関係なかった。
技の名前もほとんどわからなかった。

でも、それまでの試合に比べて興奮していたのは確かだ。
それはまつりも同じだった(と思う)。

たまたま、隣の席に、
プロレスに詳しい子が座っていた。
群馬から友達三人で来たらしい。

パンサー理沙子さんが好きで、
自分もアマレスやってるの・・・とか、

南さんの関節技ってすごいよね・・・とか

うわ~、やっぱりプロレスはパワーかなぁ・・・とか。

第一試合からぽけ~っとみてた私たちに、
それはそれはご丁寧に解説してくれていた。

あたしも理沙子さんみたいな、投げ技のスペシャリストになるんだ、
目を輝かせながらそう言うその子とは、
なぜか馬があいそうな気がした。

そういった意味ではつきあい長いよね、ちづる。

で、ちづるのおかげもあって、メインイベントを満喫したあたしたちは、
国技館を後にした。

帰りまぎわには、ちづるとメアド交換もした。
ひょっとしたら、東京に来るかもわからないって。

あたしはこのとき、こっちの高校受けるんだと思っていた。
だから、気楽に「その時は連絡してね・・・」なんて流していた。

ジュニアのアマレスチャンピオンって聞いてなかったから。
新女からスカウトも来てて、
この試合のチケットも招待券だなんて聞いてなかったから。

メルアド交換で、名前を聞き間違えていた。
”南原ちづる”
あたしの携帯電話のメモリが吹っ飛ばない限り、
永原ちづるは身長57メートルの中の人のままなのだ。

ともあれ、年明け早々に、ちづるは本当に連絡してきた、
東京案内してって。

続く(かも)


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